女将便り
2016 / 01 / 02 ( Sat ) お早うございます。
1月2日朝、西の風5m昨夜はほとんど降らず薄す曇のスタートとなりました。 昨日、元朝の地元新聞紙に、ミステリー作家の、湊さかえさんのエッセーが載りました。 本年8月11日より施行の「山の日」制定によせてのエッセーはタイトルが気に入りました。 なんと「山は歩を温かく迎える」!! 『エッ?私』と思わず読み込んでしまいました。 長めの作品なので回想部分は省略し、一部、抜粋致します。 国民の祝日「山の日」の制定にあたり、八月に祝日ができるのは嬉しいけれど、登山には興味がないなあ、と感じる方がたくさんいるのではないでしょうか。しかし、登山者に人気のある山だけが山ではなく、登山を推奨するための祝日でもないと、私は思います。 家から毎日見える山、地元に帰省する際、その山が見えると、ああ帰ってきたなと感じる山、子供の頃に秘密基地を作って遊んだ山、そういった山々に思いをはせ、自然に感謝する日ではないかと思うのです。 とはいえ、登山もたくさんの人たちに楽しんでいただきたい。地続きの別世界に自力で足を踏み入れる。これが、登山の楽しみではないかと思います。また、山は寛容な存在です。日常生活において、目標に向かって必死に努力しても、すべてが報われるわけではありません。運に恵まれなかったり、他者からの妨害があったり、自分の実力に限界を感じてしまったり。 しかし、山は一歩一歩進んできた人を温かく迎えてくれます。その頂を踏ませてくれます。頂から眺める自分が歩いてきた道は、努力のあとであり、今後の自身ともなります。もちろん、時には引き返さなければならないことも、頂上が見えているのに、あきらめなければならないことだってあります。しかし、山はそこにあり続けてくれます。何十年の時を経て、再挑戦することもできるのです。 そして、成功すれば、また、次の山に登りたくなるのです。 一番好きな山を答えるのは難しい。だけどおそらく、頂を踏むことができた高く険しい山ではなく、心の中にある故郷の山なのだと思います。 まもなく10:00、リフトの食堂で新年のお餅つきが始まります。 是非いらして下さい。 それでは、私もお手伝いに行って参ります。 女将だよりでした。 スポンサーサイト
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女将便り
2016 / 01 / 01 ( Fri ) 明けましておめでとうございます。
年の瀬は、110cmの積雪で幕を閉じ、明けて、申年28年、第一日目は快晴、スキー日和です。 ①昨年を現わす一文字は「安」でした。 皆様はそれぞれ「安」から何を想像されますか?。 「安心=あんしん」とは、心配がなくなって、心が安らかな事、不安のないことを差します。 「安心=あんじん」とは、信仰によって、心を定め、心が動かない事。阿弥陀仏の救いを信じ、極楽浄土に至る事を願う心を差します。 四字熟語に「安心立命=あんしんりゅうめい、あんじんりょうみょう、あんしんりつめい」という、言葉もあります。 これは、天命を悟って生死利害をを超越し安らかな心を持つ事を云います。 安産、安住、安全、安息、安打」、安泰、安定、安堵、安寧、安穏、安眠、安楽・・・・・・・ どうか本年が皆様にとって心安らかに過ごせる良き年となりますように、お祈り申し上げます。 ②11月に知覧の戦争記念館を尋ねました。きちんとした書体での家族への手紙・・・涙が止まりません。 10代後半から20代前半の青年達がどのように時代を駆け抜けていったのか?。 出発までの数日間を基地で過ごす、そのお世話をされた、知覧女学校の生徒の手記を収めたCDが売店にありました。 本当は思いだしたくない辛い時代。 けれども、今、語り継がなければまた、あの不「安」の時代が来るやも知れぬと。 戦争を知らない世代に呼び掛けているその音声は、心の奥底に響いて参ります。 どんな時代にも戦いはあります。 けれども、手にすべきは、武器ではなく、ペンであったり、ラケットだったり・・・・ 唇にのせるのは、ののしる言葉ではなく、素適な挨拶や歌声であるべきでしょう。 死ぬ為に戦うのではなく、生き抜くために戦う。できれば戦いではあるけれど、戦うという言葉ではなく、競い、高め合うという言葉が似合う、そんな1年になってくれると嬉しいです。 今年の7月には、18才以上が参加する参議院の選挙があります。「安」という文字が似合う世相を作り出すことが出来る、そんな議員の誕生を望みます。 昨年、青森県に寄港した大型客船は22隻、今年は北海道へ新幹線も延伸、中国杭州便も飛ぶ事になりました。 昨夜の降雪は、たった5cmで空を見上げながら「雪、雪、降れ降れ」と祈る、元日の朝。 良き年でありますようにと願いながら、本年第一号の女将便りをお届けします。 今年もどうぞ宜しくお願いします。 女将便りでした。 |
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