女将だより
2014 / 03 / 30 ( Sun ) 去る3/21.3/23の2日間。友人の子息夫婦が市内の元映画館でオペラ「夕鶴」を披露しました。
彼らのコンサートでは、既にその圧縮バージョンが幾度か演じられているので「つう」の「通」なファンが足を 運んだことでしょう。 余り大きくもない映画館という狭いスペースでの上演は、さまざまに不自由な規則があったりし、それを逆手に とる策を練ることも又、楽しみのひとつではなかったかと思います。 その会場は、青森駅ほど近くあり松竹の映画をかける劇場でした。当時、同じビル内には、みそカレー牛乳ラーメン のお店やたこ焼き、お好み焼の店、今でいう「しまむら」「アスティ」などという安価路線のレディースファッション のブティックが入っておりました。夏休みのアニメ上映には多くの家族連れで賑わっていたと記憶しています。 郊外型のシネマモールが出来はじめ、旧市内の映画館は、激減。今や一件を残すばかりとなりました。 その一件もけっして混んで云えません。大物ではなく見ごたえがある隠れた作品をかけてくれる。 まさに映画好きのご主人のセンスを感じる大好きな小劇場です。 時折、落語を掛けてます。もっと市民に足を運んでもらい、いつまでも灯であってほしいものです。 やはり私にとっての忘れられないのは映画「八甲田山」。あの頃は中学生でしたから、まさか今日、自分が 八甲田に住まいするということなど想像もできません。何度も見たんです。VHSもDVDも求め100回以上 数えきれないほど高倉健様を見つめ無口でニヒルで決断する勇姿にうっとりして参りました。 一時、パソコンの待受画面も健様にしておりましたが某ゲストにいたずらされゲスト夫婦の画像にすりかえられていました。誠に無念であります・・・。 今だ雪の八甲田は、幾度も、その行く手をさえぎり、時には、命を奪っていきます。 しかし、当時(明治)に比べれば、装備や通信環境は格段に整いました。 失った命、横断の実績が、その後、新たな山行の研究に生かされ、山はぐっと身近なものになりましたが、山行とは、行って帰って来るまでのことを言います。 行く為には、幾度も帰ってこなければなりません。 挑むのではなくがっぷり四つに組み、仲良く歩むものと思います。 自然と知恵比べをしても、人は神ではなく、あらかりすべてをもちません。 どうぞ、皆様、山の声を聞き、山と共にあるべきを楽しんでください。 全ての皆様に必ず「ただいま」と、帰館していただきたいのです。・・・ 昨日、今日と八甲田山カップファイナル、そして26年度の初戦が行われています。 下はジュニア、キッズの幼稚園から上はマスターズの79歳迄。年の差なんと74年位でしょうか。 皆さん、とてもお元気です。 特に子供達のはつらつとした笑顔に癒やされます。 又、60~70代の方々の酒の強さに感動!! 健全な心は、健全な肉体に宿ると申します。 ここちよい運動の後に、温泉、酒ですから、まずいわけがございませんが、とにかく皆さん気持ちよくグラスを空にして行かれ、明日の試合、大丈夫かしらと、少々心配です。 どうぞお怪我のないように。 又、両日共に、スラロームコースではスノーパークを無料開放しています。 ソチオリンピックではたくさんのニューフェイス(ボーダー)メダリストが誕生致しました。 ボード入門の子供達も全国的に増えています。遊びに来てみませんか。 今後も様々なイベントを企画していますので、八甲田パークのhttpで情報確認して下さい。 それでは皆様、また一週間、お元気で。 女将便りでした。 スポンサーサイト
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女将便り
2014 / 03 / 22 ( Sat ) 列島にまたも寒波。北海道は釧路で風速26mとか・・・
青森県も山越えは道路封鎖となり不可。JRバスも終日運休という有様です。 八甲田の人々は「わぁ~い」と、喜んでいますが、市内の方は大変だと思います。 卒業式も終わったというのに、オーバーコートを脱ぐ事も出来ず、春のおしゃれは、まだまだおあずけ・・というところでしょうか? 山梨県境では、埼玉県からの60歳と66歳の女性客(トレッキング)がSOS!今朝6:30頃救助されましたが、66歳の方は意識不明。 皆様、入山される時は、天気予報とにらめっこをしてからにしてくださいね。 せっかく、元気で丈夫で山に入れるくらい頑健なのに寿命を無駄遣いしてはいけません。 山の神様が、人の心を読めて、そのように不用意な方は、入山出来ないようにしてしまえば良いのに・・・と、こんなニュースを聞く度に思います。 八甲田!!昨夜の降雪はチョッピリ・・。積雪量は変わらず4m程、気温は0℃です。 あまり暖かくなりますと、雪崩が心配なので、このコンディションはベスト。 尚、明日23日は未明に3時間程軽く降り、日中は終日晴れ、ツアー日和となります。 どうぞ市内のスキーヤー、ボーダーの皆様「おいでやんせ、八甲田スキー場」♪♪♪~♪~ 本日、毎日新聞投書欄で発見しました。 「3.11の追悼式典を東京でやる意味は・・?」という、問いかけです。 「大掛かりな予算、設備よりも、東北の海辺に立ち、長テーブルに白布をかけ、生き残った者皆で黙祷を捧げる。それがベターだったのではないですか。」と結んでいらっしゃいました。 地元の方達が、そうしていらっしゃるのは政府もご存じと思います。 政府の要人が、多数移動するのは、お金も手間もかかるので、先日のような式典になったと思います。 けれども、この投書者の思いに共感される方は、きっと他にもいらしたのだろうと、読み終えました。 近頃、当時に比べ地震は少し減ってきました。 けれど、地震列島・火山列島の島国、日本。 いざという時の備えも怠ってはなりません。 そして、亡き人を想い出す思いやり、苦しむ人を思う優しい心を決して失ってはならないのです。 3月22日 青空の八甲田から女将便りでした。 |
女将便り
2014 / 03 / 16 ( Sun ) お早うございます。
少し天気が悪いです。事務所の窓からはゲレンデの下が半分しか見えていません。3月も半ば過ぎたというのに八甲田は4mの雪。 そして、今もしんしんと降り続けて嬉しい・・・ 50年程前は、市内の住宅街には除排雪という恩恵はなく、冬の間中、車は車庫の中で冬眠をしておりました。 一階の屋根の辺りの高さまで、雪はたまり、玄関から階段をつけて路上(らしいところ)へ昇ります。人が踏み固めて造った一本の道らしきところを進み、対向者がくると、脇によける!! 腹を引っ込めて、そおーっとすれ違おうとすると、踏み固められていない雪上からズボッと落下していく。あわや安っぽい長靴の中は雪だらけ!!通学にはミニスキーという、プラスッチック製、長さ50cm位のおもちゃのようなスキーを履いて通ったりも致しました。もう少し田舎に行きますと、(私の生まれた青森市隣の浪岡町)二階の屋根から道路(一応、国道)や裏の田んぼに向かって、スキーで滑り降りたりもしたそうです。 東京というか、仙台以南の皆さん、想像できますでしょうか?。 しかし「八甲田っ子」は雪が大好き。続々と車は集まり、ほぼ駐車場はぎゅうぎゅう。今日も又、この八甲田山系という広大なゲレンデに沢山のスキーヤーが飛び出して行くのです。 尚、ゲレンデでは八甲田カップ、KIDSアルペンスキー大会2014、マスターズアルペン2014、中高一般アルペン2014が行われています。悪天候の為、あまり記録は伸びませんが、ソチパラリンピックに比べれば、コンディションは、100倍位良いかもしれません。チェアスキー等は、重量もある為、斜面に負荷がかかりやすいのでしょう。タイムより、完走を目指す難しさ!メダルを掲げ誇らしげな選手の皆さんの笑顔にこちらも嬉しいです。 けれど少し残念なのは、スポンサーの都合でしょうか、放映が少ないように感じます。私達、視聴者がもっともっと「見たい」と声をあげるべきと思いました。 東日本大震災から3年を迎えた3月11日、各地で改めて絆という言葉に思いをはせた一日だったようです。 この度、日本医師会が主催する「心に残る医療・体験記コンクール」というものがありました。日本医師会賞を受賞された「輝いた6日間のいのち」について少しご紹介させて下さい。 予定日を10日過ぎて生まれた「心遥 こはるちゃん」。出生前診断により、短い生命であることはわかっていたそうです。「生まれてきてくれてありがとう」短いかもしれない人生、娘のありのままの生命力を信じて、本人が辛いと思う治療はせず、家族の思い出づくりを大切にしようと決めていたとの事。けれど、我が子を目の前にすると、何とか助からないものかと、母の心は凄まじく揺れ始めました。 しかし、医師は伝えました。 「今の心遥ちゃんに治療をしたら本人も辛いし、薬でずっと眠らせておくことになる。パパとママと心遥ちゃんが、幸せに過ごせる方法を一緒に探そう」 また、別な医師は「人は皆、高い所を目指して一番いい景色を見たいと思う。けれど 心遥ちゃんの人生はそういう人生じゃないかもしれない。でも、高い所に行かなくたって今いる場世や道の途中で綺麗なお花が咲いていて、すごくいい景色を見る事が出来て<ああ良かったな>って思えるような人生もあると思う」と・・ 家族は、「もし娘が、命を長らえるためだけに管理されている状況であれば、決して見る事が出来なかった、表情・仕草・ぬくもりを沢山感じる事が出来ました」と「娘の与えられた命を医師団のおかげで最大限に輝かせていただいた」と振り返ります。 この家族が病院で過ごした6日間の思い出は、残された者の心をいつまでも暖め続けるに違いありません。 本日もありがとうございます。 女将便りでした。 |
女将だより
2014 / 03 / 10 ( Mon ) もうすぐ春がくるのかなぁと、思っていたら、時ならぬ雪に列島はびっくりしているようです。
卒業式シーズンだけに、おめかしされた母親の皆さんも、おしゃれの変更をせまられているのではないでしょうか。 八甲田は新雪を頂き、大歓迎!!あまりゲレンデが固いと楽しさも半減するのでホッと一息ついてます。 今日も夕方から一斉除雪の予定。 もっと降ってと夜毎、空を見上げております。 (ちなみに、昨夜の降雪は45cm。ここ4日で1m50cmも恵まれました) リーマンショック以来、下降線をたどっていた景気が、少しは回復してきたのでしょうか。昨日、駅前の新町通りで、労組の合体デモ行進、連合青森のシュプレヒコールが高らかに響き渡っておりました。 寒い中、本当に皆様お疲れ様でございます。 不景気だからなのか、好景気上昇中だからなのかは不明ですが、近年、日本では「ようこそJAPAN]とか「観光」とか「外国人客誘致」という言葉をよく聞くようになったとは思いませんか? 我が青森県も同様です。韓国との直行便(AIR)もあるのですが、国交の緊張感からか、あまり客足がのびているようには感じません。 しかし、国内客の消費が上がらなければ他国に依存するのはビジネスとして当たり前のこと。 常々、業界は他国(よそ)に目を向けています。 本年4月、青森市の青森港、新中央埠頭に米国の大型クルーズ客船「ダイヤモンド プリンセス」の初寄港が、ほぼ決まりました。 入港時の風速8m/以下、接岸速度7cm/S以下という条件が揃えばという限定決定ではありますが、喜ばしいことです。 長さ340mの当該埠頭の岸壁の内、着岸可能な水深が確保できる水域は315m。入港の際、船体前後の余裕が10mずつしかない為、際どい操船が必要で、安全性の担保という側面から決定が遅れておりました。 この度、検証機関である、海上保安部や気象台から条件付きとはいえ「GO]が出たので、上陸客が、市中、近隣町村へもたらす観光収入へ大きな期待を寄せています。 ダイヤモンド プリンセス号の定員は、乗員、乗客合わせて4000人余。この他、一目船を見たいという方や、操船技術を見たいという方達できっと我が町は大賑わいでしょう。 ちなみに、13年度、青森港に入ったクルーズ船(客船)は、述べ19隻、過去最高です。今迄で一番大きい船は「サンプリンセス」(全長260m、7万7千t)今度のダイヤモンドは全長290m、11万6千tです。 私共の八甲田リゾートホテルと致しましても、オプションの市内観光に「八甲田空中散歩(ロープウェイで山頂往復)と昼食」というのがありまして、寄港人数が増えるのは、大歓迎です。 第1回寄港予定は4月28日、その後年度内に8回の予定があるそうです。 尚、最終入港の可否判断はもちろん船長に委ねられますが、天候不順の場合は直線で3km程離れた所にある、450m級の沖館埠頭に誘導するそうです。 全国で過熱するクルーズ船の誘致合戦。 行政や関係各位皆様に頑張っていただき、是非、八甲田にも足を運んでもらえる様、努力したいと思います。 4月28日、八甲田は、まだ多くのスキーヤーがエンジョイしていますから、きっと、暖かい国の方はびっくりされることでしょう。 皆様も、昼間はスキー、夜は夜桜見物と乙な春を楽しんでみませんか? それでは、また次週!! 女将便りでした。 |
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